7月13日、アメリカのコロラド大学ボルダー校で第8回世界なぎなた選手権大会(米国なぎなた連盟主催)が開催されました。この大会は、国際なぎなた連盟(INF)が支援し、アジア、ヨーロッパ、オセアニア、アメリカ大陸から選手が集まる4年に一度の大会です。この世界大会に先んじて、7月10日天道流のセミナーが行われました。1日限りの開催ではありましたが、参加者の皆様には大変充実した内容をお届けできたものと存じます。
セミナーでは、第十七代宗家木村恭子先生より天道流の歴史と本質、そして基本技術についての詳細な講義が行われました。アレック・ベネット先生による的確な通訳も相まって、初心者から経験者まで、すべての参加者にとって極めて有意義な学びの機会となりました。
特筆すべきは、新しいなぎなたと天道流を並行して学ぶ初心者の方々が多数参加されたことです。本セミナーでの学びが、新しいなぎなたの修練にも活かされることを切に願っております。
共同稽古では、初段から順を追って高段位へと、大長刀の奥までお稽古しました。その中で、第十七代宗家木村恭子先生のお孫様である充様の演武は、多くの参加者にとって初めて目にする機会となり、大きな注目を集めました。ご宗家から有里先生、そして充様へと受け継がれる確かな天道流の技は、参加者の皆様に「天道流とは何か」を深く印象づけたことでしょう。
本セミナーを通じ、天道流なぎなたの精神と技術が国際的にさらに広まることを願ってやみません。